双極性障害と休職・復職の焦り 空回りから学んだこと

メンタルに良かったこと

休職したとき、私は「周りに迷惑をかけている」という罪悪感でいっぱいでした。
「早く復帰しなければ」「少しでも体力をつけなければ」と焦り、体調が悪いのに自分なりにリハビリを頑張っていました。でも今振り返ると、それはまるで蟻地獄でもがくように空回りしていたのです。

おあです。社会福祉士・精神保健福祉士、双極性障害の当事者として活動しているよ。【自己紹介】

焦って空回りした体験

当時の私は、自分の判断で「就業時間と同じ時刻に図書館に行き、仕事を終える時間まで過ごす」ということを続けていました。図書館に通えば体力がつき、復帰に近づけるはずだと信じていました。

けれど本来必要だったのは、しっかり休養をとること。無理をして長時間過ごした結果、体調はさらに悪化し、動けなくなるほど具合が悪くなってしまいました。自分では「リハビリのつもり」でも、実際には逆効果だったのです。

主治医と相談して変わったこと

その後、主治医に正直に相談しました。すると、「一気にやるのではなく、小さな目標から始めてみよう」と助言を受けました。

そこからは、スモールステップで少しずつ取り組むことを意識しました。たとえば、最初は「職場の近くまで行くだけ」「短時間だけ滞在する」といった小さな目標から。達成できたら主治医に報告し、助言をもらって次のステップを考える。まさに「相談→試す→フィードバック→調整」というサイクルでリハビリを進めるイメージです。

このプロセスに切り替えてからは、焦りに振り回されずに、少しずつ着実に復帰に近づけるようになりました。

気づいたこと

休職中に焦るのは自然なことだと思います。私自身も「罪悪感」と「焦り」でいっぱいでした。けれど、その気持ちに押されて無理をすると、結局は体調をさらに崩し、回復が遠のいてしまいます。

大切なのは、焦りを否定せずに受け入れた上で、今の自分に本当に必要なことを考えること。そして、それを主治医と相談しながら実行することです。一人で突っ走るよりも、伴走してくれる存在がいるからこそ、空回りせずに前に進めます。

まとめ

休職は「頑張る時間」ではなく「休む時間」。
復職に向けた準備は、焦って自分だけでやるのではなく、主治医と一緒にスモールステップで進めることが大切だと学びました。

焦りは当たり前。でも、その焦りに振り回されず「今できる小さなこと」を積み重ねていけば大丈夫。私自身、主治医と相談しながら小さな目標を重ねたことで、空回りせず復帰できるようになりました。

同じように休職中で焦っている方に伝えたいのは、「焦る気持ちは自然なこと。でもその気持ちを抱えたまま、一人で頑張らなくてもいい」ということです。支えてくれる人と一緒に、一歩ずつ進んでいきましょう。

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