双極性障害とセルフケア 自分を責めない工夫と心を休める方法

メンタルに良かったこと

私は双極性障害と向き合う中で、セルフケアの大切さを痛感しました。特に「自分を責めないこと」が一番の課題でした。気分の波によって「何もできない自分」に落ち込み、責めてばかりいた時期もあります。けれど、そんな私でも少しずつ工夫を取り入れることで心が楽になった経験があります。今回は、私が実践しているセルフケアについてご紹介します。

おあです。社会福祉士・精神保健福祉士、双極性障害の当事者として活動しているよ。【自己紹介】

紙に気持ちを書き出す

落ち込んだとき、まず私は紙に自分の気持ちをそのまま書き出します。うまくまとめる必要も、きれいな言葉にする必要もありません。「ありのまま」で大丈夫です。

書き出したあとに、「もしこれを友人が相談してきたら、自分ならどんな言葉をかけるだろう?」と考えてみます。励ましや共感の言葉を紙に書き足すと、不思議と気持ちが軽くなります。紙に書くことで客観的に自分の気持ちを眺められるようになるのです。

自分を責めそうになったときのサイン

私の場合、「自分を責め出したら、調子が悪くなっているサイン」です。そのサインに気づいたら、タスクを減らしたり、ゆっくり休むようにしています。

大切なのは、気持ちを否定したり肯定したりしないこと。「今の自分はこう思っているんだな」と受け入れるだけでいいのです。それだけでも気持ちが和らぎます。

頑張りすぎない工夫

私は頑張りすぎるクセがあり、以前は全力でタスクや仕事をこなしてはエネルギーを使い果たしていました。結果、体調を崩してしまうこともありました。

今は、あえてエネルギーを残すことを意識しています。「やりきらないくらいがちょうどいい」と思うようになってから、体調の波に振り回されにくくなりました。

心を休ませるために

セルフケアというと「何かをしなければ」と思うかもしれませんが、私にとっては「何もしない」ことも大切なケアです。

家族とたわいもない話をするだけで安心できますし、調子が悪い日は思い切って「何もしない日」を作ることもあります。自分を責める考えが浮かんだときは「これは病気の症状なんだ」と認識し、とにかく心と体を休ませるようにしています。

まとめ

セルフケアは「がんばること」ではなく「心と体を守るための工夫」です。
自分を責めそうになったら、それは休むサイン。
休むことや何もしないことも、立派なセルフケアのひとつです。

同じように悩んでいる方へ。どうか「休むこと」を怖がらず、あなたの心が少しでも楽になる工夫を取り入れてみてください。小さな一歩が、回復への大切な道しるべになります。

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