体調が安定していると、「感情の波が少ない」「やりたいことが自然とできる」など、心と身体のバランスが取れていると感じます。けれど過去には、調子が良いときに無理をして体調を崩してしまったことがありました。動ける嬉しさから、つい予定を詰め込みすぎたり、たくさんのタスクをこなそうとしたりしてしまったのです。
この経験から学んだのは、「調子が良い時こそセーブする勇気を持つこと」でした。
動ける時こそ、余力を残しておく。それが、次の日やその先の安定につながります。

おあです。社会福祉士・精神保健福祉士、双極性障害の当事者として活動しているよ。【自己紹介】
安定している時に意識していること
私は、安定しているときほど基本の生活リズムを大切にしています。
毎朝の散歩、起床・就寝時間を一定に保つこと、そして「無理をしない」こと。これらを続けることで、心の波を穏やかに保てるようになりました。
予定を立てるときは、最初に「休む日」や「寝込んでもいい日」を決めてから行動を計画します。
1日の中でも、意識的に休む時間やぼーっとする時間を入れるようにしています。こうすることで、仮に体調を崩しても柔軟に対応でき、自分を責めるきっかけが減らしています。
主治医とのやりとりで意識していること
調子が良い時の診察では、「調子がいいです」だけで終わらせず、
・どのくらい前から良くなったのか
・どんな点が安定していると感じるのか
・躁状態ではないと思う理由
などを具体的に伝えるようにしています。主治医とのこのやり取りが、今後の治療や予防につながる大切な情報になると思うからです。
体調が崩れた時の自分への声かけ
体調を崩した時には、「前の日に頑張りすぎたかな?」と振り返ります。
そして自分を責めるのではなく、「今回はこの経験を次に活かそう」と考えるようにしています。焦るよりも、回復のための時間や対策を考える時間をとることが何より大切です。
まとめ
安定している時こそ、焦らず余力を持つことがポイントです。
鬱や躁の再発を怖がる気持ちは自然なこと。でも、これまでの経験を通して体調を守る工夫が少しずつ身についているはずです。だから、必要以上に怖がらなくても大丈夫。
無理をせず、自分のペースでやりたいことを少しずつやっていきましょう。
