双極性障害とデジタル機器の付き合い方 ネットから離れる工夫

メンタルに良かったこと

私はこれまでに、SNSやネットの使いすぎで体調を崩した経験があります。
SNSでは友達と自分を比べて落ち込み、病気のことを調べすぎて悪い情報ばかりを目にしては不安になり、結果として寝込んでしまうこともありました。

当時は「ネットで調べれば安心できるはず」と思っていましたが、実際には逆効果でした。頭の中が不安な情報でいっぱいになり、気持ちはさらに落ち込み、体は動かなくなり、生活リズムまで乱れてしまったのです。

この経験から、「ネットとうまく付き合うこと」がとても大切だと気づきました。ここでは私が体調を守るために実践しているデジタル機器との付き合い方を紹介します。

おあです。社会福祉士・精神保健福祉士、双極性障害の当事者として活動しているよ。【自己紹介】

ネットやSNSで体調を崩した経験

一番大きかったのは、SNSで人と自分を比べてしまったことです。
「友達は楽しそうに過ごしているのに、私は病気で何もできない」と思うと、自己否定の気持ちが強まり、ますます体調が悪くなってしまいました。

また、病気のことを検索すればするほど「再発率」「将来の不安」「できないこと」ばかりが目に入り、安心するどころか絶望感が強くなるばかりでした。

気づけば心も体も疲れ果て、寝込んでしまうこともありました。
このとき「ネットは便利だけれど、調子が悪いときはむしろ自分を追い詰めるものになる」と実感しました。

学んだこと

その経験から学んだのは、「病気の不安はネットでは解決できない」 ということです。
ネットの情報は正しいものもありますが、不安をあおる情報に触れると一気に体調が悪化します。安心したくて調べたはずなのに、逆にぐったりしてしまうのです。

一方で、主治医に相談すると「正確な情報」と「今の自分に必要な対応」が得られ、安心できました。
それ以来、病気に関する不安が出てきたときは、まず主治医に聞くようにしています。「ネットよりも信頼できる人に相談する」ことが、一番大切だと学びました。

私が実践している工夫

今では、体調を守るためにいくつかのルールを作っています。

  • 躁やうつのときは、あえてスマホに触らないようにする
  • 夜は寝る2時間前からスマホをやめ、本を読む時間にする
  • SNSは見ない。不安なときは代わりに「本を読む」「気持ちを紙に書き出す」などの方法を選ぶ

こうすることで、心の調子や睡眠を守れるようになりました。
とくに「寝る前の2時間はスマホを使わない」というルールは、睡眠の質が良くなるだけでなく、翌日の気分の落ち込みも少なくなると感じています。

まとめ

SNSやネットは便利ですが、調子が悪いときは不安を強めてしまうことがあります。私も使いすぎて体調を崩した経験から、「ネットだけで不安を解消するのは難しい」と学びました。

大切なのは、ネットとうまく付き合うこと
無理にゼロにしなくても、自分に合ったルールを持てば心と体を守ることができます。

そして、不安になったときは主治医や信頼できる人に相談することが安心につながります。
安心はネットの中ではなく、人とのつながりから得られるものだと実感しています。

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