双極性障害と心の支え  苦しい時の「希望の持ち方」と「自分を責めない言葉がけ」

メンタルに良かったこと

「ずっと苦しいままだ」「将来はどうなるんだろう」と悲観にとらわれてしまうことは、私自身も何度も経験してきました。
けれど、経験を通して学んだのは 『今はつらくても、時間が経つと必ず気持ちは変わっていく』 ということです。この記事では、私が実践してきた「希望のもち方」と「自分を責めないための言葉がけ」をお伝えします。

おあです。社会福祉士・精神保健福祉士、双極性障害の当事者として活動しているよ。【自己紹介】

希望が見えなかった頃と、変わったきっかけ

かつて私は、うつのときに「このままずっと苦しいんだ」「なんで自分だけ…」と、将来を悲観していました。希望は遠くに感じられ、前を見る余裕もありませんでした。

でも過去を振り返ってみると、どんなに苦しくても時間が解決してくれる と感じた経験がいくつもありました。あのときも乗り越えられたから、今回もきっと変わっていける——そう思えるようになったことが、私にとって大きなきっかけになりました。

小さな「生きる理由」を見つける

希望を「大きな目標」として持とうとすると、かえって苦しくなることがあります。
私が意識しているのは、無理して希望を作らずに「小さな生きる理由」を見つけることです。

例えば、

  • 姪っ子や甥っ子の成長を見たい
  • もっといろんな植物を育ててみたい
  • 今日はコーヒーを淹れて飲もう

そうした小さな楽しみが、「生きていてよかった」「明日を待ちたい」という希望につながっています。

そして毎日「いろんなことに感謝する」ことも意識しています。感謝は大きな希望ではなくても、心を少しだけ前に向けてくれる支えになっています。

自分を責めていた頃からの変化

以前は「自分はダメな人間だ」「なんで自分だけ病気になったんだ」と自分を責め続けていました。その言葉は私をさらに追い込んでしまいました。

今は、自分を親友のように扱うことを意識しています。
親友に「なんでそんなこともできないの」とは言いませんよね。代わりに「大丈夫だよ」「一緒に考えよう」と声をかけるはずです。

私は自分にこう言います。

  • 「自分を責めなくても大丈夫だよ」
  • 「責める代わりに、次どうすれば進めるか一緒に考えよう」

浮かんでくる思いや考えは否定せず、「そう思ってしまうんだね、それはつらいね」と共感して受け止める。これだけでも心がずっと楽になります。

読者のあなたへ

もし今「ずっと苦しい」と感じていたら、まずは過去を少し振り返ってみてください。どんなにつらくても、時間とともに少しずつ状況は変わっていく——私自身、その経験に何度も救われてきました。

そして希望は無理して大きく持たなくても大丈夫。
「今日はこれをしたいな」「これを楽しみに生きたいな」と思える小さなことを見つけてください。

どうか自分を責める代わりに、親友に声をかけるように自分に言葉をかけてあげてくださいね。

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