病気になる前にできていたことが、今の自分にはできない。
そんなとき、私は自分を強く責めていました。
感情をコントロールできず、思うように動けない自分が情けなくて、何度も「どうして前みたいにできないんだろう」と自分を責め続けていました。
でも、自分を責めても何も変わらず、むしろ体調が悪化していくことに気づいたのです。

おあです。社会福祉士・精神保健福祉士、双極性障害の当事者として活動しているよ。【自己紹介】
自分を責めても、前には進めなかった
「自分を責めれば頑張れる」と思っていた時期がありました。
しかし現実はその逆で、自分を責めるほど気持ちが沈み、症状が悪化していきました。
双極性障害は、体調や気分の波がある病気だと思います。
元気なときにできていたことが、うつのときにはできなくなるのは自然なことなのに、「できない=自分がダメだ」と思い込んでしまっていました。
「今ができないだけ」と気づけた言葉
あるとき、友人に言われたひとことが、私の考え方を変えました。
「今ができないだけじゃん。」
その言葉を聞いて、ハッとしました。
「できない」のは今この瞬間のことであって、一生できないわけじゃない。
そう思えたとき、少しずつ心が軽くなったのを覚えています。
できない自分を責めない工夫
今は、「できない」と感じたときにこう考えるようにしています。
- 今はできないかもしれないけど、明日や来週、来年にはできるかもしれない
- できないことで、自分の可能性を潰さなくてもいい
- 小さなことをひとつずつ積み重ねていけば、できることは増えていく
また、うまくいかないときには「どうすればできるようになるか」を考えるようにしています。
できなかったことを責めるより、次に向けての小さな工夫を考える方が、前を向けるからです。
「できない」もあなたの一部
できないことがある自分を、無理に否定しなくてもいいと思います。
その「できない」も、あなたの一部です。
私も今でも「できない」と感じることがあります。
でも、それを受け入れた上で「今は休む時期なんだ」と思えるようになりました。
まとめ 今できなくても、未来のあなたは変わっていく
できない自分を責める必要はありません。
今ができないだけで、これからできるようになる可能性はたくさんあります。
そして、できない日があっても、あなたの価値は変わりません。
焦らず、少しずつ、自分のペースで進んでいけば大丈夫です。

