双極性障害とお金の管理 浪費と不安から少しずつ楽になれた工夫

メンタルに良かったこと

双極性障害を抱えていると、お金の管理はとても難しくなります。
私自身、躁のときには勢いでガジェットや旅行にお金を使いすぎ、うつのときには働けず生活費が不安でいっぱいになったことがありました。

「なんで買ってしまったんだろう」と後悔して落ち込み、無理やり買ったことを正当化してさらに疲れる。
「将来働けなくなったらどうなるんだろう」と不安で具合が悪くなる。

でも、主治医に相談したり、管理の工夫を取り入れたりする中で、少しずつ楽にお金と向き合えるようになりました。
この記事では、私が実際にやめたこと・工夫したこと、そして気づいたことをまとめます。

おあです。社会福祉士・精神保健福祉士、双極性障害の当事者として活動しているよ。【自己紹介】

躁のときのお金の失敗

躁のときは、自分の好きなガジェット(PCや周辺機器)を勢いで買ったり、旅行に頻繁に行ったりしてお金を使っていました。

その瞬間は楽しくて、止められない。けれど後から必ず「買わなくてもよかったんじゃないか」「なんで買ってしまったんだろう」と後悔して落ち込みました。無理に正当化しようとしても、余計に疲れるだけでした。

うつのときのお金の不安

うつ状態や休職中には、「将来働けなかったらどうなるんだろう」と生活費の不安が大きくのしかかりました。考えれば考えるほど具合が悪くなり、さらに体調を崩してしまう悪循環。

そのとき私は、主治医に「過剰に心配するのも症状の一部かもしれない」と相談しました。一人で抱えずに話すことで、「今できることに目を向けよう」と気持ちを切り替えられるようになりました。

お金の管理で試したこと・やめたこと

私は家計簿をスプレッドシートで作り、収入と支出を管理しました。最初は「生活費をできるだけ抑えよう」と張り切って固定費や変動費を一気に下げました。

でもこれは失敗でした。無理に切り詰めるとストレスが溜まり、かえって散財や体調不良につながってしまったのです。

そこから「最初から完璧を求めない」「徐々に下げる」ことを意識するようにしました。小さな一歩から始めるほうが長続きするのだと気づきました。

躁のときに工夫したこと

特に大事だったのは「お金を簡単に使わない工夫」です。
私は信頼できる家族にクレジットカードやキャッシュカード、通帳を預かってもらうようにしました。

さらに、電子マネーやクレジットカードを使わず、財布の中に「決めた現金」だけを入れるようにしました。こうしたシンプルな仕組みが浪費を防ぐのに役立ちました。

お金を通じて気づいたこと

双極性障害とお金の管理は、一人で抱え込まないことが何より大切です。
働けないときは障害年金などの制度を利用してもいい。躁のときは、信頼できる家族にお金を預かってもらってもいい。

完璧に管理しようとせず、工夫を取り入れれば立て直せる――そのことに気づいてから、お金との付き合い方が少しずつ楽になりました。

まとめ 一人で抱え込まないで

双極性障害とお金の管理は、誰にとっても簡単なことではありません。
浪費しても、不安でいっぱいになっても大丈夫。そこから立て直す方法はいくらでもあります。

大切なのは「一人で抱え込まない」こと。主治医に相談してもいいし、家族にサポートしてもらってもいい。制度に頼ることも、立派な工夫のひとつです。

どうか自分を責めすぎずに、できる工夫から始めてみてくださいね。

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