「双極性障害のことを理解してもらえない」「無理して人に合わせて疲れてしまう」――そんな経験はありませんか?
私も同じように、人間関係で悩み、孤独を感じてきました。
でも、すべての人に理解してもらう必要はありません。信頼できる人を大切にし、自分の体調を優先することで、人間関係はぐっと楽になります。
この記事では、私自身の経験から見つけた工夫や気づきをご紹介します。きっと、同じように悩んでいる方のヒントになると思います。

おあです。社会福祉士・精神保健福祉士、双極性障害の当事者として活動しているよ。【自己紹介】
人間関係でやめたこと
以前の私は、体調が悪くても無理して人に合わせていました。
その結果、会った次の日には疲れ果てて動けず、寝込んでしまうことが多かったのです。
けれど「無理して合わせるのをやめる」と決めてからは変わりました。疲れたときに「疲れた」と言えるようになり、次の日に寝込むことがなくなりました。無理をしないことは、体調を守るだけでなく人間関係を長続きさせるためにも大切だと気づ来ました。
人間関係で工夫していること
私は「信頼できる人にだけ病気のことを話す」ようにしています。
なぜなら、信頼できる人が支えてくれた経験があったからです。無理に全員に理解してもらう必要はないと気づきました。
また、自分の体調に正直になることも心がけています。たとえば友達に誘われたとき、「体調が悪くて行けないかもしれないけど、誘ってもらえてうれしい」と一言伝えるようにしました。
そうするだけで、感謝を伝えることができますし、相手も「無理をさせていない」と安心してくれるようになりました。結果として、関係がぎくしゃくするのではなく、むしろお互いに気をつかいすぎず自然に関係を続けられるようになったのです。
人間関係の中で気づいたこと
感謝を伝えられるようになってから、私は「いろんな人たちのサポートがあって初めて生きているんだ」と思えるようになりました。
病気を抱えていても、今こうして関わってくれる人たちがいる。そのこと自体が大きな支えであり、安心につながっています。
だからこそ、今そばにいてくれる人たちを大切にしていきたい――そう強く思うようになりました。
まとめ|無理しない人間関係を大切に
双極性障害と人間関係では、すべての人に理解してもらおうとする必要はありません。
大切なのは、自分の体調を第一にしながら、信頼できる人との関係を育てていくことです。
無理して人に合わせるのではなく、感謝や正直な気持ちを伝えるだけで、関係は変わっていきます。
そして、もし身近に話せる人がいないと感じても大丈夫。主治医や病院の看護師さん、相談員など、あなたを支えてくれる人は必ずいます。
人間関係に疲れすぎてしまったときは、「無理しなくてもいいんだよ」と自分に声をかけてみてください。
支えてくれる人を大切にしながら、自分らしい関係を築いていけたらと思います。
体調に留意し参考にしていただけたら幸いです。