躁のときは眠れず、うつのときは寝すぎてしまう。私はずっと睡眠のことで悩んできました。
眠れない日が続くと「このままずっと眠れないんじゃないか」と不安になり、逆に寝すぎると「今日も何もできなかった」と自分を責めてしまい、心も体も疲れてしまう。そんな日々がありました。
けれど、主治医のアドバイスや自分なりの工夫を取り入れることで、少しずつ睡眠との付き合い方を変えることができました。ここでは、私が実践している工夫や気づきを紹介します。

おあです。社会福祉士・精神保健福祉士、双極性障害の当事者として活動しているよ。【自己紹介】
睡眠で悩んだこと
躁状態のときは夜になっても全く眠れず、体が動いてしまって朝を迎えることもありました。
一方、うつ状態のときはとにかく眠ってしまい、一日中布団から出られないこともあります。
「眠れない」「寝すぎる」どちらにしても、あとで自分を責めてしまい、罪悪感でさらに体調が悪化する。そんな悪循環がありました。
主治医からのアドバイス
そんな私に主治医は「寝すぎても自分を責めないで」と言ってくれました。
その言葉で少し肩の力が抜けました。睡眠は心や体のバロメーターで、状態を知る大事なサインでもあるのだと気づいたのです。
眠れない日が続くときは躁状態の可能性、逆に寝すぎて日中も眠いときはうつ状態の可能性があります。どちらも「病気のサイン」として病院で相談することが大切だと思うようになりました。
私が実践している工夫
私は、睡眠を生活の中心に置くようにしました。
- 一日の予定は「睡眠時間をとってから」決める
- 眠れなくても、とりあえず布団に入って体を休める
- 夜は寝る1時間前からスマホやPCを触らない
- 日中に散歩や軽い運動を取り入れることで、夜の睡眠の質が上がる
特に「眠れなくても布団に入る」ことは、休むこと自体を優先できるので気持ちが楽になります。
寝すぎてしまったときの工夫
うつ状態のときは、とにかく寝ることを優先しています。
「今日も寝込んでしまった」と責めるのではなく、「今は回復の時間」と思って眠ることに専念します。
また、あらかじめ「寝込む日」を予定に入れておくようにしました。
そうすることで、実際に寝込んでも「予定通り」と思えるので、罪悪感を持たずに過ごせます。
まとめ
睡眠は、心と体の状態を知る大切なバロメーターです。
眠れないときや寝すぎるときに「自分がダメだからだ」と責める必要はありません。
大事なのは、自分を責めないこと、そして不安が続くときは主治医に相談することです。
睡眠と向き合うことは、双極性障害と暮らす中でとても大切なテーマ。私もまだ工夫の途中ですが、少しずつ自分に合ったリズムを見つけていきたいと思っています。

