私は大きな夢を立てすぎて、できない自分を責めてしまったことがあります。
「社会復帰したい」「もっと活躍したい」と思う一方で、目標があまりにも遠すぎて現実とのギャップに絶望し、やる気をなくしてしまったり、自己肯定感を失ってしまったのです。
その経験から、私は 「小さな目標を大切にすること」 に切り替えました。

おあです。社会福祉士・精神保健福祉士、双極性障害の当事者として活動しているよ。【自己紹介】
大きな目標に押しつぶされていた頃
以前の私は、大きな夢を目指して完璧にやろうとするあまり、できない自分を強く責めていました。
「またできなかった」「やっぱり自分はダメだ」と落ち込むことで、心身の調子まで崩れてしまうこともありました。
今の工夫:小さな目標の立て方
今は、大きな夢を見据えつつも、「今の自分が無理なくできること」 を小さな目標として設定するようにしています。
たとえば、社会復帰が大きな目標なら…
- 朝起きてカーテンを開ける
- 朝10分散歩する
このくらいシンプルでいいんです。
小さな目標が習慣になったら、次の小さな目標を立てていく。そうして少しずつ、大きな夢に近づいていきます。
大切なのは「楽しい」「やってみたい」と思える内容にすることです。義務感ではなく、自分が前向きに取り組める工夫をしています。
気分の波による工夫
双極性障害では気分の波があります。だから目標もそのときの状態に合わせるようにしています。
- 鬱のとき → 小さな目標すらやらなくてもいい。とにかく休むことを優先。
- 躁のとき → 行動しすぎてしまうので「やりすぎない」ことを意識してセーブ。
この柔軟さが、長く続けるために大切だと感じています。
小さな目標がくれた変化
小さな目標を積み重ねるようになってから、次のような変化がありました。
- 達成感が得られて、自己肯定感が上がった
- 「毎日少しずつ成長している」という感覚が持てるようになった
- 気づいたら大きな目標に自然と近づいていた
「今日はカーテンを開けられた」「散歩に行けた」――こんな小さな積み重ねが、確かに自分を前に進ませてくれるのだと実感しています。
まとめ
大きな夢を持つことは素敵なことです。
でも、その夢に押しつぶされて苦しくなるくらいなら、小さな目標を一つひとつ積み重ねていきましょう。
小さな目標は怠けではなく、自分を成長させる力です。
できなかった日があっても自分を責めないでください。できた日にはしっかり自分を認めてあげてください。
あなたの毎日の小さな積み重ねが、きっと未来につながっていきます。

