「仕事をしたいけど、体調の波でうまく続けられない…」そう感じたことはありませんか?
私も同じように、発病前には当たり前にできていたことができなくなり、仕事を休まざるを得なくなった経験があります。悔しくて、病気になった自分を恨んだ時期もありました。
正直、「もう二度と働けないんじゃないか」と未来が真っ暗に感じたこともあります。
けれど、休職やリハビリを経て気づいたのは「焦らなくてもいい」ということです。
この記事では、私が実際に経験した休職から復帰までの流れや、働き方を変える工夫、そして働き続けるために大切だと感じたことをお伝えします。

おあです。社会福祉士・精神保健福祉士、双極性障害の当事者として活動しているよ。【自己紹介】
双極性障害と仕事で悩んだこと
仕事を休まなければならなくなったとき、私は上司に直接体調のことを伝えました。
上司の反応は「そうなんだ。仕事のことは気にせず療養してくれ」という一言だけでした。
その一言に「期待されていないのかも」と落ち込んだ反面、「休んでもいいんだ」とホッとした自分もいました。
それでも、当時の私は「できない自分」に悔しさを感じ、病気を恨む気持ちでいっぱいでした。
休職から復帰までの工夫
休職中は、最初からフルタイムに戻るのではなく、段階的にリハビリをさせてもらいました。
まずは職場に顔を出すことから始め、少しずつ職場にいる時間を増やしていきました。
ほんの1時間いるだけでも、帰宅後はぐったりする日もありました。けれど、「今日は行けた」という小さな達成感が心を支えてくれました。
この過程では、職場の産業医さんや保健師さんと相談しながら進め、体調に変化があれば主治医にすぐ受診するようにしました。
「一人で抱え込まない」ことが、安心して復職するためにとても大切だったと感じています。
働き方を変えるという選択
その後、私はこの職場を辞め自分のペースでできる仕事を選ぶようになりました。
今の理想は「自分のペースで働けて、時間の自由がきく働き方」です。フルタイムや決まった時間でなくても、工夫すれば仕事はできます。
「昔のようにフルタイムで働けない自分」は受け入れるのに時間がかかりました。けれど、その分「新しい働き方の可能性」が見えてきた瞬間は救いでした。
「病気があるから働けない」と思っていた私ですが、働き方を変えれば自分にもできることはある、と気づきました。
働き続けるために大切だと思うこと
一番大切なのは「焦らないこと」です。
私は、焦った分だけ空回りしてしまい、結果的に体調を崩した経験があります。だからこそ、今は「焦らなくていい」と伝えたいです。
もし今の職場が合わないと感じても、それはあなたが悪いのではありません。働く以外にもいろんな選択肢があります。大事なのは、主治医と相談しながら、一人で抱え込まずに進めることです。
まとめ|働き方はひとつじゃない
双極性障害と仕事の両立は簡単なことではありません。
でも、休職・復帰を経て実感したのは、働き方はひとつではないということです。
無理をせず、自分に合った働き方を見つけることが大切です。
焦らなくても大丈夫。病気があるからこそ選べる道もあります。
あの頃の私に言ってあげたいです。
「立ち止まってもいいし、別の道に進んでもいい。働き方は人それぞれだから大丈夫だよ」と。
あなたも、自分のペースでできる仕事や生き方を探してみてください。
体調に留意し参考にしていただければ幸いです。